本業務は、宮崎県防災拠点庁舎建設工事に伴う地質調査で、建物（免震構造）の設計・施工に必要な基礎資料を得るために実施した。

防災拠点庁舎は、宮崎市中央低地部に計画されている。周辺には、鬼の洗濯板で有名な宮崎層郡を基盤岩として、これを覆って軟らかい粘性土や緩い砂質土からなる沖積層が厚く分布している。
地層構成や硬さを求めるために７本のボーリング調査を行った。これに加えて、地震波作成に必要な物性値を求めるためにＰＳ検層や常時微動測定、さらに強度、動的変形特性に関する室内土質試験などを実施した。
これら全ての調査結果を総合的に解析し、地盤の液状化特性、設計・施工上の留意点などについて整理した。